AIについて学ぼうと思ったとき、
「AIスクールに通った方がいいの?」
「独学でも身につけられる?」
「お金を払って学ぶ必要はある?」
と迷う人もいるのではないでしょうか。
最近では、ChatGPTなどの生成AIについて学べる講座やスクールがあります。
一方で、インターネット上には公式の学習教材や無料で利用できる講座もあります。OpenAIは、ChatGPTの基本やAIの基礎、指示の出し方などを学べる「OpenAI Academy」を公開しています。IPAの「マナビDX」にも、生成AIに関する無料・有料のさまざまな講座が掲載されています。
では、AIを学ぶためにスクールは必要なのでしょうか。
先に結論を言うと、
AIを学ぶために、必ずスクールへ通わなければならないわけではありません。
独学でも学び始めることはできます。
ただし、
「何から学べばいいか分からない」
「一人だとなかなか続かない」
「分からないところを誰かに質問したい」
という人にとっては、スクールや講座を利用することが学習の助けになる場合があります。
この記事では、
- AIは独学でも学べるのか
- 独学のメリット・デメリット
- AIスクールのメリット・デメリット
- 独学とスクール、それぞれに向いている人
- AIスクールを選ぶときの注意点
を初心者向けに紹介します。
AIを学ぶのにスクールは必須ではない
まず、
「AIを使えるようになるには、スクールへ通わなければならない」
ということはありません。
たとえばChatGPTを使って、
- 質問する
- 文章を作る
- アイデアを出す
- 情報を整理する
- 仕事で活用する
といったことなら、実際にAIを使いながら少しずつ覚えていくこともできます。
OpenAI Academyには、AIや大規模言語モデル、ChatGPTの基礎を学ぶ初心者向けコースがあり、分かりやすい指示を出すこと、必要な背景情報を加えること、AIの出力を確認することなども扱われています。
また、IPAが運営するマナビDXには、生成AIの基礎やプロンプト、業務活用などを扱う講座が掲載されており、無料で受講できるものもあります。
そのため、
まず自分でAIを使ってみて、必要になったらスクールを検討する
という順番でも問題ありません。
独学のメリット
費用を抑えて始めやすい
独学の大きなメリットは、費用を抑えて始めやすいことです。
公式の教材や無料講座、Web上の情報などを利用すれば、最初から有料スクールへ申し込まなくても学習を始められます。実際にOpenAI Academyには初心者向け教材があり、マナビDXにも無料のAI講座が掲載されています。
ChatGPTなどを実際に使いながら、
「こう質問したら、どんな回答になる?」
「もっと分かりやすく答えてもらうには?」
と試してみることも、AIを理解する方法の一つです。
自分のペースで学べる
独学なら、
今日は少しだけ勉強する。
休日にまとめて学ぶ。
仕事で必要になったところだけ調べる。
というように、自分の生活や目的に合わせて進められます。
決められた時間に学習するのが難しい人にとっては、大きなメリットです。
必要なところから学べる
AIといっても、学べる内容は幅広くあります。
たとえば、
「ChatGPTを仕事で使いたい」
という人が、最初からプログラミングやAIの専門的な仕組みまですべて学ぶ必要があるとは限りません。
自分の目的が分かっていれば、必要なところから学べるのも独学の良さです。
独学のデメリット
一方、独学だからこそ難しいこともあります。
何から学べばいいか迷いやすい
AI初心者の場合、
「最初に何を覚えればいいの?」
となることがあります。
調べれば多くの情報が見つかりますが、
どこから学ぶのか。
どこまで学ぶのか。
自分に必要なのは何なのか。
を自分で考えなければなりません。
情報を探すこと自体に時間を使ってしまい、なかなか学習が進まないこともあります。
分からないところで止まりやすい
独学では、分からないことが出てきたときも基本的には自分で調べます。
ChatGPTなどのAIに質問することもできますが、
「何が原因なのか分からない」
という状態になると、そもそも何を調べればいいのか分からなくなる場合があります。
自分で学習を続ける必要がある
独学は自由です。
しかし、自由だからこそ、
「今日はやらなくてもいいか」
となりやすい面もあります。
自分のペースで進められることはメリットですが、自分で学習を続ける必要があることはデメリットにもなります。
AIスクールのメリット
スクールや学習講座の大きな特徴の一つは、
学ぶ内容や順番があらかじめ整理されていること
です。
マナビDXに掲載されている生成AI講座の中にも、AIの基礎からプロンプト設計、業務活用までを段階的に学ぶものがあります。また、実践課題に加えて、定期的なメンタリングやチャットによる質問サポートを用意している講座もあります。
ただし、こうした内容やサポートがすべてのスクールにあるわけではありません。
順番に学びやすい
初心者にとって、
「次に何を勉強すればいいのか」
を自分で決め続けるのは意外と大変です。
カリキュラムが用意されている講座なら、
基礎
↓
使い方
↓
実践
というように、順番を追って学びやすくなります。
何を学べばいいか迷ってしまう人にとっては、大きなメリットです。
分からないことを質問できる場合がある
講師やメンターへ質問できるスクールなら、一人で悩み続ける時間を減らせる可能性があります。
自分だけでは原因が分からなかったときでも、
自分では気づかなかった原因や、解決するための手がかり
を得られることがあります。
ただし、質問できる回数や方法、回答してもらえる時間などはサービスによって異なります。
スクールを選ぶときには、単に「サポートあり」という言葉だけではなく、具体的な内容まで確認した方がよいでしょう。
学習を続けるきっかけを作りやすい
受講期間やカリキュラム、課題などが決まっていることも、人によってはメリットになります。
「自分一人だと勉強を後回しにしてしまう」
という人なら、学習する期間や進め方が決まっていることで、勉強を続けるきっかけを作りやすくなります。
実践まで学べる講座もある
講座によっては、知識を覚えるだけではなく、
- 実際に生成AIを使う
- 業務を想定した課題に取り組む
- AIを使った業務効率化を考える
- AIエージェントやツールを作る
といった内容まで扱うものもあります。
マナビDXには、生成AIの基礎から業務自動化までを学び、最終的にAIを活用したツールやAIエージェントの設計・開発に取り組む実践講座も掲載されています。
ただし、
「AIスクールなら必ず実践的」
というわけではありません。
何を実際に作るのか、どこまで自分で取り組むのかは、申し込む前にカリキュラムを確認する必要があります。
AIスクールのデメリット
もちろん、スクールにもデメリットがあります。
受講料がかかる
独学なら費用を抑えて学べる一方、有料スクールや講座では受講料が必要になります。
料金はサービスによって大きく異なります。
そのため、
「スクールに入れば何となく成長できそうだから」
という理由だけで決めるのではなく、
何を学びたいのか。
独学では難しいのか。
そのスクールに払う費用に、自分が必要としている価値があるのか。
を考えることが大切です。
スクールによって学べる内容が違う
「AIスクール」といっても、すべて同じ内容を教えているわけではありません。
マナビDXに掲載されている講座を見ても、生成AIの基本やプロンプトを中心に扱うものから、業務効率化、データ活用、AIエージェント開発などを扱うものまで内容はさまざまです。
そのため、
有名だから
人気がありそうだから
という理由だけではなく、
自分が学びたいこととカリキュラムが合っているか
を確認することが重要です。
通うだけでAIを使えるようになるわけではない
スクールへ申し込んだからといって、自動的にAIを使いこなせるようになるわけではありません。
授業を見るだけではなく、
実際にAIを使う。
自分で指示を考える。
うまくいかなかった原因を考える。
試し直す。
という経験も必要です。
スクールは学習を支えてくれる場所であって、
代わりに学習してくれる場所ではありません。
独学がおすすめな人
- まずAIを試してみたい
- ChatGPTの基本的な使い方を覚えたい
- 自分で調べることが苦にならない
- 学びたい目的がある程度決まっている
- 自分のペースで勉強したい
- できるだけ費用を抑えたい
特に、
「まだAIをほとんど使ったことがない」
という人なら、スクールを決める前に一度AIを実際に使ってみる方法もあります。
AIスクールがおすすめな人
反対に、スクールは、
- 一人では何から学べばいいか分からない
- 分からないところを質問したい
- 学習する順番を決めてもらいたい
- 一人だと勉強を続けにくい
- 体系的に学びたい
- 一定期間、集中して学びたい
という人に向いています。
スクールの価値は、
「そこでしか知ることのできない秘密の情報を手に入れること」
だけではありません。
むしろ、
「学ぶ順番」「質問できる環境」「学習を続ける仕組み」
などに価値を感じるかどうかで考えると分かりやすいでしょう。
AIスクールを選ぶときに確認したいこと
もしスクールを検討するなら、料金だけで決めないことが大切です。
少なくとも、
- 自分の目的に合ったカリキュラムか
- 教材や講座内容が現在のAIに対応しているか
- 質問できるのか
- 質問方法や回数に制限はあるのか
- 受講期間はどのくらいか
- 支払う総額はいくらか
- 追加料金はあるのか
- 解約や返金の条件はどうなっているか
- 受講終了後も教材を利用できるのか
などを確認しておきましょう。
特に、
「AIを学べば簡単に稼げる」
「受講料はすぐ取り戻せる」
といった説明だけを理由に、高額な契約を急いで決めるのは避けた方がよいでしょう。
これはAIスクールだけの問題ではありません。
国民生活センターは、オンラインスクールの説明を受けた後、高額な契約について「お金がない」と断った人が借金をするよう促され、契約してしまった相談事例を公表しています。また、副業をきっかけに高額なサポート契約や借金を勧められるトラブルについても注意喚起しています。
だからといって、
高額なスクール=危険
という意味ではありません。
大切なのは、勢いだけで契約せず、
学ぶ内容と契約内容の両方を確認すること
です。
迷っているなら、まず自分で使ってみよう
「AIスクールに行くべきか分からない」
という段階なら、無理に今すぐ決める必要はありません。
まずChatGPTなどのAIを実際に使ってみる。
基本的な使い方を学んでみる。
仕事や日常で試してみる。
その中で、
「もっと体系的に学びたい」
「一人ではここから先が難しい」
「質問できる環境が欲しい」
と感じたときに、スクールを検討する方法もあります。
AIを学ぶ目的は、
スクールへ通うことではなく、AIを自分で活用できるようになること
です。
独学とスクールのどちらが優れているというよりも、
自分の目的や学び方に合っている方法を選ぶこと
が大切です。
次の記事では、AIを学ぶ選択肢の一つであるDMM 生成AI CAMP 学び放題について、どのようなサービスなのか、特徴や料金、どんな人に向いているのかを詳しく見ていきます。
